「1日のリズムと食べる時間」では、朝は排泄を中心としたリセット時間とお伝えしました。かといって朝食を抜く生活では、昼食後の血糖値が上がりやすいだけでなく、脂肪代謝にも影響があり太りやすくなったり、糖尿病や心疾患にかかりやすくなる可能性もあります。栄養バランスのとれた朝食を軽く摂るようにしましょう。朝に食欲が湧かない人は夕食を食べ過ぎている可能性もあります。その場合は夕食を胃にやさしいメニューに変えてみましょう。ここでは、朝食を健康に役立つ投資にする食べ方のポイントをご紹介します。
朝食は、睡眠時間を挟むため夕食から時間が空き、空腹の時間が長くなります。そこへおにぎりだけ、トーストだけなど糖質のみの朝食を摂ると、血糖値の急上昇につながります。主食の炭水化物を未精製のものに変えれば食物繊維も一緒に摂れますし、白米に野菜やキノコ類などを混ぜて摂るなど、ひと工夫するだけで血糖値の上昇を緩やかにできます。また、卵料理のバリエーションを増やす、電子レンジの時短調理を取り入れるなどでたんぱく質と野菜をしっかり摂りましょう。汁物や野菜中心のメニューを先に食べてから炭水化物を摂るとよいでしょう。
栄養バランスが大事なのはわかっていても、忙しい朝はきちんと作っていられないという人も多いでしょう。最初から全て手作りの朝食を用意する必要はありません。まずは調理しなくても栄養が摂れる状態をめざして「そろえて食べる」ことを意識しましょう。ブロッコリーや青菜などは茹でて保存しておいたものを使ったり、市販品を活用するだけでも栄養価が高くなります。電子レンジなどを活用して時短調理の工夫を積極的に行いましょう。
包丁も火も使わない、調理不要の食材をいつものメニューにプラスするだけでも栄養価がアップします。さまざまな栄養素を取り入れることで相乗効果が期待でき、健康投資につながりますので、少しでも食材のバラエティを増やすように心がけましょう。
Related Article