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海外でも「スーパーフード」として注目される発酵食品。納豆菌は微生物の中でも最強の繁殖力を持ち、悪玉菌を抑えて腸内環境を整えてくれます。特有の酵素「ナットウキナーゼ」は血液をサラサラにして脳梗塞、心筋梗塞の予防に、「ビタミンＫ」が動脈硬化や骨粗しょう症予防、発がん予防にはたらきます。さらに、納豆に含まれるたんぱく質の一種「スペルミン」に細胞代謝を活性化させたり、体内の炎症を防ぐ効果があるとして、注目されています。

青魚や鮭には、人の体内で効率的に働く動物由来のビタミンD３が豊富。ビタミンDは免疫調整作用を持ち、さまざまな病気の予防に欠かせない重要なビタミンです。また、青魚に含まれるオメガ３脂肪酸（DHA、EPAなど）は、血液をサラサラにして血栓を作りにくくし、動脈硬化の発生を抑えるほか、炎症反応を抑える、脳内の神経伝達物質のやりとりをスムーズにするなどの効果があることがわかっています。週の半分は魚を食べる習慣を。

食物繊維とビタミン、ミネラルの摂取源となる野菜の中でも、青菜には日本人が不足しがちなマグネシウムが豊富。マグネシウムの働きは多岐にわたり、骨を作る、筋肉を緩めるなどのほか、細胞の代謝の過程にも深くかかわっています。マグネシウムはストレスや加齢によって失われやすいミネラル。筋肉がつりやすくなったらマグネシウム不足のサインです。青菜を積極的に摂りましょう。もちろん、ファイトケミカルによる抗酸化パワーも期待できます。

アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ、ピーカンナッツ、ピスタチオ、クルミなど、ナッツに含まれる脂肪分はオメガ３不飽和脂肪酸で、ナッツを食べる習慣がある人は、BMIが低い、血圧が低い、善玉コレステロールが高い傾向があることが確かめられています。ナッツには抗酸化成分であるビタミンEが多く、それ以外にもポリフェノールやカルシウム・鉄分・ マグネシウム・亜鉛などのミネラルも含まれ「天然のサプリ」と言われるほど。たんぱく質、食物繊維も豊富に含み、腹持ちが良いので間食にぴったりです。

ココナッツオイル（MCTオイル）は約６割が中鎖脂肪酸。中鎖脂肪酸は腸管からすぐに血液中へと吸収され、肝臓で代謝されると「ケトン体」という物質に変化して脳へ運ばれ、神経細胞のエネルギーとして利用されます。つまり、効率的に脳細胞のエネルギー源になりやすいのです。ケトン体を産生すると、糖質制限のサポートにもなります。また、ココナッツオイルに含まれる「ラウリン酸」という成分に抗菌・抗酸作用があると言われており、免疫力アップにも役立ちます。

山芋や長芋、じねんじょ、里芋、菊芋など粘り気のある芋類には、若返りホルモンといわれる「DHEA」が多く含まれています。DHEAは男性ホルモンや女性ホルモンの材料になるほか、免疫力の維持にも関係しています。健康長寿の人はDHEAの血中濃度が高いこともわかっています。粘り気のある芋類は定期的に摂取したい食品です。

ローヤルゼリーは、ミツバチが分泌したたんぱく質、脂肪酸、集めた花蜜をもとにつくられた、天然の生産物（分泌物）です。ひとつの巣箱から少量しか採取できない希少なもので、良質な必須アミノ酸とたんぱく質、脂質、炭水化物に加え、ビタミンB群、亜鉛、マグネシウムなどのミネラル、さらにロイヤラクチンやデセン酸などの特有成分を含んだ、「ほぼ完全な栄養食品」と考えられています。

酵素ドリンク（植物エキス発酵飲料）は、数十種類にも及ぶ多種類の野菜や果物からエキスを抽出し、時間をかけて発酵・熟成させて作られる発酵食品です。腸に届くと腸内細菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立つことが期待できます。また、天然の栄養素が凝縮されていることから、栄養バランスを補う食品としても注目されます。食事を水と酵素ドリンクに置き換えて摂取するファスティング（断食）に取り入れる人もいます。無理のないファスティングはダイエットや胃腸の調整を整えるのに役立つでしょう。