SL Creations

「おいしさ」「安心・安全」「健康」を求めるSL Creationsは、
サイエンスに基づいた栄養の知識をお届けします。

Smile Circle株式会社 岩城紀子社長の「正しい食品の選び方」 vol.11

vol.14「β‐グルカン」

きのこは年中食べる大好きな野菜です。
もちろん秋から冬が旬ではありますが、私はほとんど乾燥椎茸を使います。
乾燥椎茸は戻すのに時間がかかるから使いにくいと思われている方が多いですが、85度15分で綺麗に戻ります。コンロで温度設定するか、ポットに入れて保温に設定してもOK。急がない場合はタッパに水を張って 乾燥椎茸を入れて冷蔵庫に。椎茸の肉詰めや炒め物も生の椎茸より乾燥の方が旨味があり美味しく、何より戻し汁が炊きものに入れても味噌汁に入れても最高です。
その他年中使うなら冷凍ミックスですね。

オーツ麦は最近豆乳のようなドリンクが販売されています。豆乳よりも飲みやすく、とにかくコーヒーとよく合いますので、コーヒーや紅茶を飲む時に積極的に使用するのもオススメ。
もち麦はなかなかご飯に入れて炊くのは家族の好き嫌いがあり年に数回しかできませんが、 もち麦煎餅はおやつとしても美味しく、沢山摂取できるので良く食べています。

さて、椎茸の話に戻りますが、私は祖母の教えで原木しか購入しません。それは魚は天然の物をなるべく選ぶ事と似ています。
原木と菌床の値段は倍以上違います。菌床はオガクズに化学肥料を混ぜて水を沢山かけて作ります。育つのも早い。原木椎茸は森から切ってきた木に菌を打ち付け、栄養は木からだけ。私は対馬の原木椎茸を長年使っています。対馬の木は本島の木の成長に比べて 台風や風が強いことから5年から8年育つのが遅いのです。しかし細い木の中には沢山の栄養が詰まっています。原木椎茸が高い理由は森に木を切りに行く切り子さんが必要。しかしそうやって木を間引くことで森を守る事にもなるのです。化学肥料も使わないから育つのも遅ければ手で積まなければいけません。しかし栄養価は菌床より倍近いと証明されています。

結果、きのこを食べるなら原木で乾燥をお勧めいたします。食物繊維は約10倍、カリウムは約8倍、ビタミンDは30倍、葉酸は3倍!1日に食べれる量の中で賢く最大限に体に良い栄養を取り入れてくださいね。

Smile Circle株式会社

岩城 紀子代表取締役社長

1972年兵庫県生まれ。ギャップジャパン、機能性食品開発のバイオベンチャーを経て、2008年にスマイルサークル株式会社を設立。「丁寧においしい食品を作っているのに商売が下手な生産者」にかわって販路拡大、商品開発を担うかたわら、さまざまな食品会社のコンサルタント業やバイヤー代行を務める。14年に株式会社グランドフードホールを設立。兵庫県芦屋市と東京・六本木に店舗を展開。百貨店など約100社の販売先、全国各地の約2600社のメーカーと取り引きしている。テレビ東京「カンブリア宮殿」に出演し話題騒然。