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1日のリズムと食べる時間

新型コロナに対抗するのは
本人の免疫力

新型コロナに対抗するのは本人の免疫力

新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)のパンデミックは、私たちの生活の様相をすっかり変えました。だんだんと検証が進むにつれ、人々は冷静さを取り戻し、対処しながら生活を送る術を見つけてきています。ただし、まだ流行は収束していませんし、コロナウイルスに限らず、また同様のことは起こるでしょう。新型のウイルスに感染した場合、その転帰を決めるのは本人の免疫力(体内に侵入してきた異物を排除する自己防衛システム)だということが世界中で共有されました。もっとも、感染症に限らず、風邪から癌まであらゆる病気に免疫力がかかわっています。これからの時代を健康に生き抜くために最も重要なのは、免疫機能を維持し、正しくはたらかせることと言っても過言ではありません。

まずは不足している
栄養素を補おう

まずは不足している栄養素を補おう

では、免疫機能を維持増強するためにはどうすればよいのでしょうか。食事、運動、睡眠、ストレスなどさまざまな要因がありますが、中でも、体の機能を正常にはたらかせるさまざまな栄養素をバランスよく十分に摂ることが不可欠です。
米国の救急医が中心となって発信する新型コロナ感染予防サイトには、予防対策の栄養素として次のようなものをリストアップしています。

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ビタミンDや亜鉛は現代人の食生活に不足しているミネラルでもあります。亜鉛欠乏状態の新型コロナ患者は、重症化するリスクが5.5倍も上昇するという報告もあります。
個人差もありますが、まずはこれらの不足している栄養素を補うことが免疫機能の維持に大きく貢献します。

ケルセチンには
抗炎症・抗酸化作用がある

ケルセチンには抗炎症・抗酸化作用がある

ケルセチンは、フラボノールと呼ばれるファイトケミカル(植物由来の抗酸化物質)の一つです。玉ねぎの皮に多く含まれ、皮をお茶にして飲むなどで血液がサラサラになるという健康ブームがありましたので、名称を聞いたことがある人も多いでしょう。
ケルセチンの特性として、抗炎症・抗酸化作用があり、血管内の炎症を抑えるはたらきがあることが古くから知られています。ケルセチンを定期的に摂ることで、血圧を下げる、心臓血管疾患の予防になるなどの報告もあります。一方、ケルセチンの強い抗酸化作用には、発がん抑制作用があることも知られています。

新型コロナ対策に
ケルセチンを摂ろう

新型コロナ対策にケルセチンを摂ろう

日本人のケルセチン摂取量は諸外国の中では比較的多い方ですが、1日250mgには大きく及びません。以下のケルセチンを多く含む食品を参考に、積極的にケルセチンを摂ることで感染対策を行ってください。ちなみに、蕎麦に多く含まれるルチンはケルセチンに糖が結合した化合物です。ルチンにも強い抗酸化作用があり、血栓予防効果もあることがわかっています。
コロナ禍での健康維持に、食事と栄養の大切さを今一度、見直してみてください。

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まとめ

  • 健康維持に最も重要なのは免疫力
  • 免疫機能の維持増強には
    栄養バランスが不可欠
  • ビタミンD、亜鉛など
    不足しがちな栄養素を補おう
  • ケルセチンには抗炎症・抗酸化作用がある
  • 野菜や果物などから
    積極的にケルセチンを摂ろう